三秋縋さん著書『三日間の幸福』読ませていただきました!これはすごい!
こんにちは、ゆうじんです。
突然ですけど、やはり小説っていいですねぇ。
読んでいるときの高揚感というか、これからどうなっていくの!?的なやつとか、
読み終わった時の、こういう結末かぁ。って言う感覚。
僕は基本的にはハッピーエンドが好きなんですけどね。
しっとり終わって『あーよかったなぁ』って終えられると心が洗われる気がします。
そして、今回は
三秋縋さん著書、『三日間の幸福』を読ませてもらったのでちょっとした感想を書いてみます。
目次
1.三秋縋さん
この方の作品ものすごく好きなんですよねぇ。
正直言うと何度かもう読んでいます。好きすぎて、ブログにも書きたいなぁって思ったのもあってまだ読み直してみました。
でも、また読んでも『よかったなぁ』って感じになります。
なんと言うか、キャラクター文庫というか、設定的には非現実的な部分もあるんですけど、そんな世界観も現実からものすごく離れているわけではない感じがちょうどいい感覚です。
もしかしたらそんな非現実的なことも現実にはどこかで起きているかもね。ぐらいのものです。
この『三日間の幸福』もそんな感じな感覚を持ちました。
2.三日間の幸福
タイトルだけではその全貌はちょっとわかりませんでした。
裏面を読むと
どうやら俺の人生には今後何一つ良いことがないらしい。寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。空回りし続ける俺を覚めた目でみつめる、「監視員」のミヤギ。彼女の為に生きることこそが一番の幸せだと気付くころには、俺の寿命は二カ月を切っていた。ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。(原題:『寿命を買い取ってもらった一年につき、一万円で。』)
引用:三日間の幸福
ってな感じです。
寿命を売る…
非現実的ですけど、作中にも出てくる
「人の価値」 について
主人公が小学生の時のある授業の中で先生から
何よりも価値のあるものだといわれたりしている『人間の命』は、実際の金額にすると、いくらぐらいだと思っていますか?
引用:三日間の幸福
というような授業を受けます。
人間の価値かぁ。まさにその価値によって寿命は高く売れたり、安く売れてしまったりするんでしょうね。
でも、人の価値、その人の寿命の価値ってどうやって判断されるんでしょうかね。
ありえないことですけど、もしかしたら一度は考えたことがありそうなもんですよね。
この本ではそういった人の価値や、人生について考えさせられるような気持になりました。
3.作品として
三秋縋さんの作品って結構独特だなぁって感じがします。
世界観が本当にすごいです。
ダークなんだけど、ほっと暖まるような場面もあったりするんです。
不幸なんだけど、幸せって感じ?も感じられれます。
もしかしたら、この『三日間の幸福』については
人の価値も、不幸も幸福も
その人がどうとらえるかで変わってくるってことなんでしょうねぇ。
ある人によっては価値のあるものでも、別の人にとっては価値のないものにもなってしまう。
価値の基準なんて、全員が全く同じものなんてないのかもしれませんね。
それは人生においても同じかもしれません。
自堕落な人生を過ごしてもそれはそれでよかったと思える人もいれば、もっと頑張ればよかったと思える人もいる。
この三日間の幸福の最後4行は
…本当に名言です!
ここに書こうと思ったのですが、実際書いたのですが、名言過ぎて、実際に読んでもらいたいなぁって思ったのであえて消しました。
そう思うほど、最後は心が震えます。
4.まとめ
いかがでしたか?
今回は三秋縋さん著書『三日間の幸福』について書かせていただきました。
これは本当に僕にとって名作でした。
小説にはまったきっかけはもしかしたらこの本からかもしれません。
この本を読んでスゲーって思って、この三秋縋さんの作品を読み漁りました。
また読み直してブログに書いてみたいなぁって思っています。