佐野徹夜さん著、『さよなら世界の終わり』読みました!中々ない内容です。
こんにちは、ゆうじんです。
佐野徹夜さん著『さよなら世界の終わり』を読ませていただきました。
前回、この方の著書『君は月夜に光り輝く』を読ませてもらってから結構ハマっています。
しかし、この方の作品って結構色が違うというか、結構その本その本で違うテイストで描かれている感じです。
その分、新鮮味があって、次はどんな本を読ませてもらえるんだろうか?
って思わされてくれますね。
『君は月夜に光り輝く』はラブストーリーなテイストだけど、今回の『さよなら世界の終わり』については全く違うものでした。
同じ作者がこんなにも違う世界観を描くことができるなんてすごいなぁって本当に思ってしまいました。
『さよなら世界の終わり』については
ちょっとネタバレがあるかもしれませんが、
高校生が舞台の小説ではあるんですが、
展開が一本筋ではない感覚…
ん?この後どうなるんだ?
あれ、こんなになってしまって、この後の終わりはどう描かれているんだ?
って思ってしまいます。
3人の主要な登場人物がいるんですが、なんかどの人もふかーい“闇”がある感じ。
それによって死にたい願望?って言うのかなぁ。生きることがつらいって感じなんですよね。
でも、そこからどうなっていくのか?
結構ドキドキしながら読ませてもらいました。
死ぬことと生きること、それはどっちも辛いことで大変なことなんだなぁって感じされる作品かなぁ。
死んだほうが楽な人生…そんなことがないことを祈るけどそんな人生もあるかもしれない…って思わされてしまう感覚です。
一歩間違っていたら僕もそっちの人間になっているのかなぁ。
そう思うと人生何が起きるかわからないものですね。
同時に今、生きていて、死にたいほどの苦悩がないことに感謝できる感じすらありますね。生きることが苦しいって…どんだけしんどいんだろう…
ちょっと味わってことがありますが…今は脱しつつあります。
生きることが苦しいって本当に苦しいですよね。
でも、生きていれば何か、何かいいことがある…かもしれない!
そういうわずかな幸せと言うか、希望を持って生きることが人生なのかもしれませんね。
ちょっと普通ではない世界が描かれています。非現実的とも言うべきか…そういったものが好みでない方は合わないかもしれませんが、色々考えさせられる作品でした。
作者はこの作品を書いているとき、どんな心境だったのだろうか。
相当悩みつつ書いていたんではないだろうか…それほどまでに、本から、なんと言うか、「苦しみ」「葛藤」「絶望」「死」などの負の感情があふれている感覚です。
すごいなぁ。逆にここまで描ける人って本当にすごいなぁって思います。