『サピエンス全史』~帝国は悪なのか!?~
こんにちは、ゆうじんです。
5月が終わりますねぇ。
2021年の5月はこのサピエンス全史で一色でした…
まぁ、そんな時期もあるかなぁ。
でも、時間は大事にしたいですね。といっても、このサピエンス全史は一度読むことはいい事かなぁって思っています。
結構難しいけど、自分の先祖と言うべきなのか?人類、ホモ・サピエンスがどんな風にこの地球を生きてきたのかが勉強できます。
こんな本、中々ないですよね。単純な歴史の本ではない感覚です。
一度は読んでもいいのかなぁって感じですね。
そして、今回は”帝国は悪なのか?”ってことを書かせていただきます。
前回帝国についてを書かせていただきましたのでそれについてはこの記事をご覧ください。
目次
1.帝国が悪いイメージ
帝国って聞くとあんまりいいイメージは持っていませんよねぇ。
領土の侵略、侵略した民族を隷属する。などなどがイメージとしてありますよねぇ。
そして、帝国に対する現代の批判は2つあるそうです。
1 帝国は機能しない。長期的に見れば、征服した多数の民族を効果的に支配するのは不可能だ。
2 たとえ支配できたとしても、そうするべきではない。なぜなら帝国は破壊と搾取の邪悪な原動力だからだ。どの民族も自決権を持っており、けっして他の民族の支配下に置かれるべきではない。
引用:サピエンス全史(上)
まぁ…確かにそう思いますかねぇ。
やはり、現代の人というのかな。現代社会を生きていると、民族闘争とか、支配とか平和的ではないことは批判されますかね。
でも、歴史的に見るとこの二つの批判はちょっと矛盾のようなものがあるんです。
2.批判の矛盾
批判の1つめの
機能しない、長期的な支配は不可能ってことについては、
帝国は過去2500年間、世界で最も一般的な政治組織だった。この2500年間、人類のほとんどは帝国で暮らしていた。
引用:サピエンス全史(上)
2500年間のうちで最も一般的というのは言葉を変えれば、最も安定していた国家体制ってことなんでしょうかね。
そして2つめの批判については
何世紀もの間、帝国の中で暮らしていると、その生活、文化、宗教など様々なものが溶け込みあい、支配者も被支配者も同じようになっていく、もちろん何世紀もの時間が必要かもしれませんけどね。
そうなってくると、皇帝でも、議員でも遠くの祖先をたどれば、隷属された民族だったことも大いにあり得るわけです。
支配される側と支配する側が溶け込んでしまうってことなんでしょうかね。
時間はとってもとってもかかりそうな感覚はありそうですけどね。
そう、帝国の利点というべきことはこの溶け込むってことなんだろうなぁって感じています。
3.溶け込む
帝国によって、多民族がまがりなりに?一緒に住むようになり、それぞれの文化を持っている。
その文化が何年もの時間がかかり混ざり溶け込んでいく。
そうなると、また新しい文化が生まれていく。
大昔は多種類いた、民族がいずれかはまとまっていくんですよね。
まとまっていくと、力を発揮する、認知革命の時期のサピエンスのようですね。
まとまると力が生まれるんですよね。その一端を担ったのが帝国ってわけなんだと思います。
ヨーロッパの諸帝国が世界を次々と植民地化した時代、それはいい事ではないかもしれませんけど、それによって、法体系や、産業、技術を世界中に流すことができたとも考えられるわけです。
まぁ、隷属化はよくはないでしょうけどね。
4.まとめ
いかがでしたか?
帝国って多民族を受け入れ、領土を次々と広げていく体制のことを言うみたいです。
帝国のイメージってあまりよくはないですが、多民族が溶け込むことによって新しい文化が生まれ、さらにそれによって文化が開き、その文化、技術、産業の発展をもたらしたって点もあるみたいです。
うーむ…良い事もあれば悪い事もあるってことなんでしょうかね。