『サピエンス全史』~ヒエラルキーが生んだ悪循環~
こんにちは、ゆうじんです。
サピエンス全史読み進めています。
ここまでの本を読み進めるのは人生で初めてかもしれない。
前回読んだファクトフルネスが分厚さはあるけど、こっちのサピエンス全史が理解力が必要な感じがします。
簡単に言うと、理解するまでなかなか時間がかかるってことでしょうかね。
でも、少しずつ少しずつ読み進めています。
今回は、ヒエラルキーができて、それで悪循環が生まれてしまった。って感じを書いていきたいと思います。
目次
1.どこの社会も違うヒエラルキーがある!?
これ良く考えると不思議ですよね。
同じサピエンスなのに、インドでのカースト制や、アメリカでの奴隷制は時代も、閑居も違う。
同じサピエンスなのに全く違うヒエラルキーが存在するんですよ。
これもまた、想像上の秩序だからなんでしょうかね。
なぜ人は人を分類するんでしょうね。
ほとんどの場合、ヒエラルキーは偶然の歴史的事情に端を発し、さまざまな集団の既得権がそのヒエラルキーに基づいて発達するのに足並みを揃えて、何世代もの間に洗礼され、不滅のものになる。
引用:サピエンス全史(上)
歴史的事情かぁ。まぁ、そうなんだよなぁって感じでしょうかね。
2.歴史的事情
インドのカーストの場合、インドのアーリア人を征服した際に、征服者が特権や身分を作るためにカースト制度を作ったって感じみたいです。
征服した後、征服した意識や反乱を起こさないようにする予防策って感じなんでしょうかね。
下位の層の人ほど”穢れ”として扱うことで優位性を保つ。
そうすることで、征服者の特権を維持し続ける。
まさにヒエラルキーって感じでしょうか。
アメリカの奴隷制度も歴史的な事情もあるようです。アメリカを開拓する際に先に征服したアフリカから黒人を奴隷として奴隷貿易を行う。
そんな歴史駅な事情もあるし、位置的にもアフリカ大陸から連れてきた方が早い。しかも、アフリカ系の黒人はマラリアや黄熱病などに天然の免疫を獲得している方が多く、病気には白人よりは強かったとされています。
なんかすごい話ですよね。強いから奴隷になる。遺伝的?に病気に強い黒人が病気に弱い白人に支配される。
生物学的には中々ない例でしょうね。
3.悪循環が起きる
そして、ざっくり言えば身分制度ができてしまうと長いサイクルで続いてしまうことが多いのです。
そうなると、奴隷解放された時期でも教育状況や、経済状況が良くはないため、すぐに現状況が変わることはなく、次の世代でも、次の次の世代でも中々階層が変わりえることが難しかったそうです。
簡単に言うと、金持ちの子は金持ちで貧乏の子は貧乏ってことなんでしょうかね。
まぁ、今だってどこの世界でも金持ちの子は金持ちで貧乏の子は貧乏ある方が多いかもしれませんね…
勉強ができず、経済的にも低水準が続くといわゆる偏見は長きにわたって続いてしまう。
黒人だから勉強ができないとかでしょうかね。
別に黒人だから勉強ができないわけではない可能性もあるのに。誰だって同じ環境で同じ境遇であればどうなるかわからないでしょうからね。
でも続いてしまったわけです。
4.悪循環が続くと
続くとまた違う共同主観が生まれるってことなんかなぁ。
奴隷ではないけども黒人だからという理由で勉強ができない。マナーが悪いなどレッテルを貼られてしまう。
つまり人種差別が始まってしまったってことですね。
5.本当に差があるのか!?
本当に差があるのかってことですよねぇ。
生物学的区別は、無視できるほどでしかないので、インド社会の複雑さやアメリカ大陸の人種ダイナミクスは生物学的には説明できない。
引用:サピエンス全史(上)
とのことです。
生物学的には無視できるほどの差しかないってことですね。
生物学に無視できるほどの差しかないのになぜヒエラルキーが生まれるのか。
やはり、想像上の秩序とか虚構とかの話になってきますかね。
サピエンスって不思議ですよね。