『サピエンス全史』~協力体制を得た代償!?~
こんにちは、ゆうじんです。
引き続き、サピエンス全史読み続けています。
でも、本っていいですよね。その時だけはその本の中に入り込むことができる感覚。
特に小説に多いのかもしれませんけどね。
いいものです。それほど現実が楽しく感じていないのかな?でもなかなか出かけられない世の中ですからね。
今後も読書はしていきたい趣味の一つかもしれませんね。
そして今回もサピエンス全史です。
今回は生物学的な進化以上に発展してきた代償について書いてみたいと思います。
代償は個人的な表現で使っています。たぶん、サピエンス全史には記載されていません。
目次
1.大規模なネットワークを築けた理由
サピエンスは圧倒的な数で協力し合い、他の人類種を圧倒しました。
その後も、想像上の秩序、つまりは生物学的なものでなく、サピエンス同士の頭の中のルールで大きなネットワークを築いてきました。
そして、そのルール、法律や国造りというんでしょうか?
それらを頭の中に留め続けるのは困難な程の厖大な量になってきたので、記憶から記録する書記体系を獲得してきました。
この、想像上の秩序と書記体系により、生物学的な進化のスピード以上にものすごい発展をした感じです!
でもしかし!その代償として…
2.代償
上記の想像上の秩序と、書記体系により新会場の発展を得ましたが、いいことずくめってわけではなかったみたいです。
これらのネットワークを維持する想像上の秩序は中立的でも公正でもなかった。人々はそうした秩序によって、ヒエラルキーを成す、架空の集団に分けられた。
引用:サピエンス全史(上)
平等でなく、中立ともなく、ヒエラルキー、つまり階層に分けられたって感じでしょうかね。
昔でいえばアメリカの白人と黒人、日本でいえば役人とその他って感じでしょうかね。
もしくは貧富の差もそのうちの一つかもしれませんね。
これもまた、サピエンスが生み出した想像上の秩序なんでしょうね。
生物学的には何の差もないわけですからね。生物学的にはホモ・サピエンスの以上でも以下でもないわけですからね。
3.ヒエラルキーは神が与えたもの!?
想像上のヒエラルキーはみな虚構、つまり作り上げたことに由来しています。
ですけど、その時の人たちはヒエラルキーは自然である、必然であると言うような感覚だったそうです。
奴隷は奴隷の性質を、自由人は自由人の性質を持っているなどなどでしょうね。
ヒンドゥー教のカースト制も完全なるヒエラルキーとして今なお、存在しているそうです。
これもまたその恩恵にあずかっている人たちはそのヒエラルキーは神々から授かったもので自然なものだと主張します。
それも想像上の秩序なんでしょうけどね。
なんだろうなぁ。サピエンスって面白いですね。
勝手に差をつけて、勝手に上下関係を作る。あくまで想像上の中だけなのに。
でも厄介なのが、その想像上の秩序を大勢の人たちがそう思っているから成立してしまっているんですよね。
共同主観的ってやつでしたね。
共同主観的を超えるにはさらに大きな共同主観的な考えを与えるしかないみたいですからね。
中々に難しいですね。
4.ヒエラルキーで得るもの
ヒエラルキーで得るものとするならば、
見ず知らずの人どうしが、個人的に知り合うために必要とされる時間とエネルギーを浪費しなくても、お互いをどう扱うべきなのか知ることができる。
引用:サピエンス全史(上)
まぁ…確かに…って感じですけどね。
あの人はあの階級だから自分より上だ、自分より下だとわかればどう接するかの一役には立ちますかね。
でも、それだけなのか。この本では僕が読み取れるのはこれだけでしかなかったです。
5.まとめ
いかがでしたか?
今回はサイエンスが協力体制を得た代償とも言うべきことを書かせていただきました。
なるほど…だから今でも根強く、何かしらの差があるんでしょうかねぇ。
中々サピエンスも難しく考えますね。
サピエンスって言う人類種って何て言うのか…
難しいですね。