『サピエンス全史』~言語の力で唯一の人類種になった!?~
こんにちは、ゆうじんです。
『サピエンス全史』読み進めています。
前回はなぜ、ホモ・サピエンスは唯一の人類種になったのかってことでした。
それには言語の力が大きく関わっているってことらしいです。
今回は、具体的にその言語の力がなぜ、唯一の人類種たる所以になったかを書いてみたいと思います。
目次
1.ネアンデルタール人のほうが強かった?
古代のホモ・サピエンスは現代のホモ・サピエンス、つまり我々と同等の脳を持ちながらもこれと言った強みがなかったそうです。
強みがないどころか、同じ人類種のネアンデルタール人のほうが強かった証拠があるそうです。
ホモ・サピエンスが移動してネアンデルタール人縄張りに入っても結局足場を作ることもできずに退却していたらしいです。
それが、10万年ぐらい前の話みたいです。
しかし、およそ7万年前ぐらいに再び移動を始めると、ネアンデルタール人を初めとしてその他の人類種すらも一掃してしまったらしいです。
この3万年間に何があったのか…
それが認知能力の革命、
認知革命だそうです。
2.認知革命って?
認知革命って何だって思いますよね。
僕もこの本を読むまでは知らない言葉でした。
新しい思考と意思疎通の方法の登場のことを「認知革命」という
引用:サピエンス全史(上)
その認知革命がなぜ起きたのか?
それはまだ定かではないようです。
一説によるとたまたま遺伝子の突然変異が起きたとか、脳内の配線が変わり、それまでにない形での意思疎通ができるようになったとのことです。
そう、意思疎通の複雑化とも言うんでしょうかね。それが認知革命ってことなんでしょうかね。
意思疎通自体はホモ・サピエンス以外にもネアンデルタール人でも、ほかの動物、チンパンジーやイルカ、ミツバチなどいろいろな方法で意思疎通?伝達?はしていますもんね。
ホモ・サピエンス以外の意思疎通は「敵が来たぞー」的な簡単な疎通のみだったらしいです。
ではホモ・サピエンスの意思疎通は何が違うのかって話ですよね。
3.意思疎通の複雑化
何が違うのか?2つあるそうです。
1つはもっと具体的に細かく意思疎通ができるよになったってことみたいです。
「敵が来たぞー」だけでなく、
今朝、川が曲がっているところの近くでライオンが、バイソンの群れの跡をたどっているのを見た
などなどいろいろな表現を組み合わせて具体性を持たせる表現をできるようになったったことみたいです。
これができると、ライオンを避けつつ、バイソンの群れを追うことができるルートはどこか?と考えることができます。
2つは噂話の為に発達したとも考えられるそうです。
噂話!?って思いますよね。
なんで、噂話ができるようになったからと言って認知革命だったのか?
言語の複雑化によって噂話ができるようになる、できるようになると、自分の集団の中で、誰が誰を憎んでいるのか?誰が信用できるのか?
などなどを知ることができます。知ることができると、お互いに相手の中身を知ることができるため、協力することもできるようになっていきます。
逆もあったかもしれませんけどね。それは本には触れられていませんけど…
新世代のサピエンスは、およそ7万年前に獲得した新しい言語技能のおかげで何時間も続けて噂話できるようになった。誰が信頼できるかについての確かな情報があれば、小さな集団は大きな集団へと拡張でき、サピエンスは、より緊密で精緻な種類の協力を築き上げられた。
引用:サピエンス全史(上)
4.まとめ
いかがでしたか?
ホモ・サピエンスは言語技能の進化というのかな?それによって唯一の人類種になりえたとのことでした。
しかし、その言語技能の進化、この本では認知革命と言っていますが、その認知革命はなぜホモ・サピエンス起きたのかはまだ分かっていないそうです。
もしかしたらその認知革命がネアンデルタール人に起きていたら今は違う人類史になっていたかもしれませんね。
もし…って考えると尽きないですが、考えると楽しいですね!